会社情報

嘉永元年から受け継がれる”意思”と” 技術“

当店の創業は嘉永元年　幕末の動乱の時代であると伝わっております。黒船が来航し異国船を撃払うための砲台が品川沖に築かれました。現在のお台場海浜公園です。先代石繁もこの工事に参画し１年３ヶ月という短い期間に７つの砲台を築いたと伝え聞いております。
その時代から約１７０年　石一筋に石材と携わり現在にいたります。
　当店の跡を継ぐ者は必ず外へ年季（修行）に出る決まりとなっており、ご先祖様達は全員厳しい修行を経て家業を継ぎ現在へと繋いで来ました。私自身も神奈川県に修行へ出され３年間の修行を経験して参りました。幼いころより先代である親父の背中を見て育ち、真面目で誰からも親しまれる人柄で常にお客様の事を第一に考え、納得が行くまでやり続ける姿を見て、私も大きくなったら石屋になると決心したのを今でもはっきりと覚えております。
　現在も石材にまつわる工事は何でも承っておりますが、一番多いのはやはりお墓の工事です。近年は散骨や樹木葬を始め様々な形態のお墓の形も選択できる時代となりましたが、思うことは、お墓は単なるお骨を安置する場所ではなく、心の中で生き続ける大切な人たちと向き合って、語り合うことができる場所であると考えております。ご家族、ご親戚、また、友人知人が集まり故人を敬い、尊び、語り合うことのできる　そんな心と心を繋ぐ想いのある墓所づくりのお手伝いができれば幸甚でございます。
当店は「お客様の代りに我々が仕事をしているのだから、自分の墓所を工事していると思って仕事をしなさい」と先代である親父がよく口癖のように言っていた事を受け継ぎお客様に満足していただけるよう、またお客様と一緒にお墓づくりのお手伝いができますよう努めてまいります。